今日は休日・・・アルバイトも休みで一日中ゴロゴロしてるのもいいかな・・・
ベットに横になると、ふと思い出した。
休日になると、黒竜先輩が道場に良く居るという事を。

早速道場へ行き、ロッカールームで着替えを済ますと・・・
汗だくの黒竜先輩と会った。

「おお、蝦蟇か。お前もトレーニングか?」
先輩の汗だくの体にしばらく見惚れてしまった。
「は、はい!僕もちょうど・・・」
こんな所で、ツーショットなんて・・・
出来れば、もうちょっと広い所でお話でも。
「そうか。・・・今一人だし、俺とやってみるか?」
僕は、ドキッっとした。
や・・・やるって・・・
「せ、先輩・・・?」
「ん、どうした?組み手だぞ。」

・・・なんか期待してたけど・・・そうだよな。僕はまだ、入部間もないし・・・
でも、先輩直々から・・・また、お手合わせ願えるなんて。
当然、先輩の好意を受ける。
「是非、お願いします!」
それから2人して、稽古場へ向かった。

・・・組み手は終わると、先輩も僕も汗だくになりながら腰を下ろす。
「・・・力はあるな。その実力なら、仁竜は倒せるだろうな。あとは、やるかやらないか・・・だな。」
今の僕なら、仁竜先輩を倒せる?
やって・・・みようかなと・・・ちょっとそう思った。
僕は先輩に聞いてみたい事があった。
「あ、あの・・・先輩・・・」
男に告白だなんて、先輩どう思うかな。
でも、僕は先輩の事が好きだし・・・
「せ、先輩は僕の事をどう思います・・・?」
思い切って、言ってみた・・・
「どう・・・か?良き仲間だな。」
先輩から良き仲間と言われて、感激・・・
「蝦蟇は、俺の事をどう思うんだ?」
先輩からの質問なんて、願ってもいないチャンスだ。
「先輩の真面目な所・・・それに、何事にも真剣じゃないですか。僕・・・そ、そんな先輩が好き・・・です。」
・・・言ってしまった!!
先輩は、どう思うかな・・・
「俺の事が好きか・・・?ふふ・・・そうか。」
そ、それって・・・?
「俺もな・・・蝦蟇も、みんなの事が好きだ。・・・蝦蟇。また、やるか?」
先輩と、また組み手が出来る・・・
体は疲れていても、先輩と一緒になら耐えれそうだ。
重い腰を上げようとすると、先輩が僕の事を押し倒した。
「せ、先輩・・・?」
今度は、もしかして・・・?


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